臨床部門

皮膚腫瘍
軟部腫瘍領域

皮膚がん・軟部肉腫診療グループのご紹介

診療グループのご紹介

 京都大学皮膚科の皮膚がん・軟部肉腫診療グループは、遠藤雄一郎講師を中心に、良性、悪性を問わず皮膚腫瘍、軟部腫瘍、リンパ腫について専門的な診療を行っております。 皮膚がんと軟部肉腫は両者ともに罹患率が低い「希少がん」です。そのため、治療成績を高めるにはがんの特性を熟知する専門医師の診察を受けることがすすめられます。 当グループはがんセンターでの「皮膚腫瘍科」に相当する組織です。皮膚がん・軟部肉腫の、予防、診断、手術と薬物療法、病理、研究、臨床試験、社会制度など、 がん治療のあらゆる側面について高度な専門知識と診療能力を持ったエキスパートが常時3-4人専属しており、皮膚科の病棟医師6-7名と協働しています。 がんが複数の臓器に広がっていたとしても、他の診療科や医療機関と密接に連携して、患者様に最良の治療を提供いたします。
 研究では、診療データを有効活用するために、診断や検査結果、治療成績の解析を行っています。また、臨床検体を用いて腫瘍微小環境などの解析も実施しています。 これらの分析結果を基に、新しい治療法や技術の確立に向けた研究を積極的に進めています。

対象とする疾患

 当グループが対象とする疾患は、皮膚、皮下に生じる腫瘍全般です。悪性黒色腫 (メラノーマ)、有棘細胞癌、乳房外パジェット病、メルケル細胞癌や基底細胞癌をはじめとした 皮膚がんのほか、血管肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、明細胞肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫などの軟部肉腫、皮膚リンパ腫です。また、がんだけでなく、母斑細胞母斑(ほくろ)、 脂漏性角化症、脂肪腫や粉瘤などの良性腫瘍も治療しています。

治療方針

 皮膚がん・軟部肉腫は難治がんの代表といわれています。体のどこの部位に生じるかでも予後も手術や治療の方法も変わってきます。これらの多様な病態へアプローチするために、 エコーなどの非侵襲的な画像検査やセンチネルリンパ節生検を行い、根治性と低侵襲性、審美性、機能温存を両立させる医療を実践しています。
 私たちは、がん治療が精神的にも肉体的にも困難な場合があることを理解しています。患者さん・ご家族と協力して、皆さんのご希望を十分に伺って治療計画を作成します。 国内・海外の診療ガイドラインに基づいた標準治療はもちろんですが、最新の医学的根拠(エビデンス)に基づいた有効性が期待できる治療があれば、 定められた規則を遵守したうえで実施することもあります。複数の臓器におよぶ腫瘍は、診療科の垣根を越え他科と連携して、合同手術、薬物療法や放射線治療を含む集学的治療を行います。

診療水準を高める取り組み

 治療効果と安全性を確実なものにするため、全身麻酔と入院の症例は、主治医、担当医以外にも皮膚悪性腫瘍指導専門医と肉腫専門医・指導医資格を持つ医師が別途、診断と治療方針について確認しています。
 ご入院の患者さんについては、毎週水曜日の皮膚科の病棟回診の場で皮膚科医師全員が治療方針を独立して検証しています。また、当グループメンバーはメラノーマユニットにも所属しており、 定期的なカンファレンスを他分野の専門家と行っており、最良の治療について検討しています。
 病理診断については、皮膚病理を専門とする皮膚科医師が全ての症例の術前生検と切除後の標本の診断の確認と検討を行っています。診断が難しい症例は、病理診断科医師と定期的に検討会を行っています。

診療体制

 手術は月曜に全身麻酔で週2-3件、火、木、金曜に局所麻酔で週5-6件行っております。臨時手術や緊急手術はこの限りではありません。薬物療法や放射線療法の入院も柔軟に行っております。 外来の再診日は平日の月曜~金曜の午前です。

ご紹介の流れ

 新規にご紹介の患者さんはまず皮膚科の初診外来を受診していただき、診断と治療に必要な検査の予定を立てます。検査結果が出そろう頃、初診日からおおむね2-3週後に、「皮膚外科・腫瘍」の専門外来の受診になります。 専門外来では、腫瘍の診断、治療と治療後のフォローを行っています。ご病状によってはご紹介元やお近くの医療機関でのフォローをお勧めすることがあります。
 なお、受診される曜日や持参された検査結果によっては、初診当日に「皮膚外科・腫瘍」外来にも受診していただくこともあります。水曜日の初診にご紹介いただきましたら、悪性腫瘍については休診日を除き遠藤講師が拝診いたします。 ご紹介賜りました先生方には、後日結果をご報告いたします。

診療実績

   
(図)手術件数の年次推移(年度)
皮膚生検、および外来処置室、入院処置室での施行分を除く

メンバー一覧

【専任】
遠藤 雄一郎 (診療グループ長、皮膚科 講師、2006年卒)
専門:皮膚がん(日本皮膚科学会認定皮膚悪性腫瘍指導専門医)、軟部肉腫(肉腫学会認定指導医)

入江 浩之 (診療副グループ長、皮膚科 助教、2012年卒) 
専門:皮膚がん、皮膚リンパ腫、皮膚病理

平野 唯(皮膚科 医師(大学院在学中)、2018年卒) 
専門:皮膚がん

掛地 由貴人(皮膚科 医員 (指導医)、2020年卒) 
専門:皮膚がん

【兼任】
渋谷 真美 (皮膚科 特定病院助教、2005年卒)
平野 智子 (皮膚科 助教、2011年卒)
衣斐 菜々 (皮膚科 医員(指導医)、2019年卒)
崎山 智基 (皮膚科 医員(指導医)、2021年卒)
 

リンク

  • 京都大学皮膚科HP:https://dermatology.kuhp.kyoto-u.ac.jp
  • 京都大学医学部附属病院HP:https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp
  • 日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会:http://www.skincancer.jp/
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