教室紹介

歴代教授

太藤重夫 教授のプロフィール

1917年(大正6年)9月9日
東京都本郷にて出生
1937年(昭和12年)3月
東京高等学校高等科理科乙類卒業
1941年(昭和16年)3月
京都帝国大学医学部医学科を卒業
1941年(昭和16年)5月
京都帝国大学医学部の副手となる
1942年(昭和17年)10月?
軍務(軍医)につく
?1946年(昭和21年)4月
中支、南太平洋にて軍医として勤務、その後復員する
1946年(昭和21年)5月
群馬県富岡厚生病院医員
1947年(昭和22年)11月
京都大学医学部副手
1949年(昭和24年)6月
京都大学医学部助手
1951年(昭和26年)2月
京都大学医学部講師
1956年(昭和31年)8月
京都大学医学部助教授
1962年(昭和37年)4月1日
京都大学医学部の教授に就任
1971年(昭和46年)8月1日?
1972年(昭和47年)7月31日
京都大学医学部附属病院長を務める
1973年(昭和48年)12月16日?
1975年(昭和50年)12月15日
京都大学医学部長を務める
1979年(昭和54年)10月1日
京都大学医学部教授を退官する
同年10月
京都逓信病院長
1985年(昭和60年)10月
関西電力病院長となる
1992年(平成4年)
同病院を退職
1994年(平成6年)11月
勲2等瑞宝章を受賞
2012年(平成24年)10月18日
逝去(享年95歳)

太藤重夫教授時代(1962年~1979年)の業績

昭和37(1962)年太藤重夫が教授に新任された。昭和40年、半世紀の星霜を経た建物はとりこわされ、関係者の哀惜は尽きせぬものがあった。
外来病舎はそれぞれ東部構内に新築された総合外来棟3階東側および第1病棟5階に移転し、研究室は西部構内旧小児科北病舎を中心とした建物を修繕して移転した。
教室の研究の主な対象は皮膚上層の炎症性病変、特に湿疹性病変であった。細菌、眞菌によるアレルギー性接触皮膚炎や病巣感染による膿疱症の解明が行われた。次いでアトピー皮膚炎における遅延型アレルギーの存在を組織像、皮膚反応、白血球遊走試験などにより説明し、アトピー皮膚炎をアレルギー性接触皮膚炎としての可能性を呈示した。
基礎的な面から、アレルギー性接触皮膚炎の電顕的観察やマウスにおける免疫反応の機序の解明が行われた。
さらに、天疱瘡や光線性皮膚症においても新知見が得られている。
他方、好酸球性膿疱性毛包炎、丘疹紅皮症、小児腹壁遠心性脂肪萎縮症が新しい病変として記載され、国際的にその臨床的独立性が認められている。
なお、これらの研究の論文の多くは国際誌に掲載され、広く知られている。

ページトップへ戻る