Our Mission
様々な検査や、全身療法などを積極的に併用しながら、難治性のかゆみの原因特定・早期改善を目指します。
かゆみのメカニズム解明や悪化因子の特定、新たな治療薬・治療法の開発に向けた基礎研究・臨床研究を推進します。
複数の診療科と密に連携し、包括的にかゆみの根本原因を探り、正確な原因特定と最適な治療を提供します。
世界中で約40%の人々が経験していると言われ、皮膚科の受診理由としても最も多い症状のひとつである「かゆみ」。その原因は、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹といった皮膚の疾患にとどまりません。内臓やメンタルの不調、加齢、あるいは環境要因など、非常に多岐にわたります。強いかゆみは日中の集中力を低下させるだけでなく、夜間の深刻な不眠を招き、患者さんの生活の質(QOL)を著しく損ないます。
これほど身近で苦痛を伴う症状であるにもかかわらず、かゆみの正確な原因を特定することは困難なケースが少なくありません。また、かゆみが発生するメカニズムには未だに不明な点が多く残されており、従来の診療科別の縦割り診療では十分な改善が見られない「難治性のかゆみ」が数多く存在するのが現状です。
当センターの使命は、「難治性のかゆみ」に苦しむ患者さんに診療科横断的に対応し、チーム体制で最先端の医療を提供することです。同時に、京都大学の強みを活かし、日々の診療から得られた知見をもとに基礎研究・臨床研究を進め、「かゆみの原因とメカニズムの解明」「かゆみの新規治療の開発」を目指します。かゆみに悩むすべての患者さんに新たな希望をお届けしたいと考えています。
Medical treatment
当センターでは、原因がわからないかゆみ、長引くかゆみに対する専門外来を開設しています。
当外来は完全予約制です。受診には、原則かかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)が必要となります。
from Director
かゆみは、眠りや日中の集中、気持ちの落ち込みにまで影響し、日常生活を大きく損ないます。かゆみは皮膚だけの問題ではなく、免疫や神経の働きが複雑に関わり合う現象であり、慢性化すると治療が難しくなることも少なくありません。近年、治療や研究は進歩してきましたが、なお十分に解明されていない部分も残されています。
京都大学医学部附属病院かゆみセンター(Kyoto University Hospital Itch Center: KUHPIC)は、難治性のかゆみに悩む方々により良い医療を届けるため、診療と研究を一体として進める学際的拠点として設立されました。皮膚科に加えかゆみに関連する複数の診療科と連携しながら、かゆみの病態を明らかにし、診療の質の向上につなげてまいります。
本センターは、診療と研究の両面から、かゆみに向き合う場でありたいと考えています。臨床で生じる課題を研究で検証し、その成果を診療へ還元する循環を通じて、かゆみ医療の質の向上を目指してまいります。
Our Team
当センターは、かゆみ治療のスペシャリストが集結し、チーム医療で患者さんをサポートします。
センター長
副センター長
Research
京都大学は、これまでかゆみにかかわるエビデンスを発信してきました。以下に一例を示します。
アトピー性皮膚炎のかゆみに対するIL-31阻害薬(nemolizumab)の有効性を示した第3相ランダム化比較試験
Kabashima, K., Matsumura, T., Komazaki, H., Kawashima, M., & Nemolizumab-JP01 Study Group. (2020). Trial of nemolizumab and topical agents for atopic dermatitis with pruritus. The New England Journal of Medicine, 383(2), 141–150.
アトピー性皮膚炎の小児のかゆみに対する外用JAK阻害薬(delgocitinib)の有効性を示した本邦の第3相ランダム化比較
Nakagawa, H., Nemoto, O., Igarashi, A., Saeki, H., Kabashima, K., Oda, M., & Nagata, T. (2021). Delgocitinib ointment in pediatric patients with atopic dermatitis: A phase 3, randomized, double-blind, vehicle-controlled study and a subsequent open-label, long-term study. Journal of the American Academy of Dermatology, 85(4), 854–862.
地域在住高齢者においてかゆみと死亡または自立喪失との関連を示した本邦の地域コホート研究
Ishigaki, M., Yamazaki, H., Kogame, T., Fukuhara, S., Kabashima, K., & Yamamoto, Y. (2026). Association of pruritus with death or loss of independence in community-dwelling older people: a population-based, cohort study in Japan. The British Journal of Dermatology, 194(2), 366–367.
Clinical trials
現在、以下の新しいお薬の治験(臨床試験)にご協力いただける患者さんを募集しています。
治験への参加をご希望の方、詳しくお知りになりたい方は、主治医または当センター窓口までご相談ください。
患者さんにApple watchを一定期間着用していただき、掻破行動が診断や治療方法によってどのように変化するかを記録・解析します。
かゆみの多元的な特徴を充分に捕捉できることを目指すための新規質問紙尺度の開発を行います。
NEWS
「京都大学医学部附属病院かゆみセンター」が開設されました。
ドイツ・ハイデルベルグで行われた13th World Congress on Itch (WCI,世界かゆみ学会)で後藤がポスター発表を行いました。
FAQ
かゆみセンターについて、よくある質問と回答をまとめました。
かかりつけの医療機関から「京都大学皮膚科 かゆみ外来宛」に紹介状を作成していただき、医療機関から受診予約をしてください。(紹介状をお持ちでない場合は選定療養費が別途かかります)
原因不明のかゆみにお悩みの患者さんに対応させていただくのも当センターの役目です。お気軽にご相談ください。
当センターではアトピー性皮膚炎を含む様々な皮膚疾患に精通した医師が対応しますので、注射薬や飲み薬など、最新の治療薬を用いて皮膚疾患への治療を強化することもできます。また、様々な検査をおこない、過去の診断の見直しや内臓疾患との関連も含めて評価させていただきます。
Links
かゆみに関する正しい情報を得るために、以下のウェブサイトもご参照ください。
Contact
地図(GoogleMAP)